勉強も仕事も毎日一生懸命やっているのに生活が楽にならない、全然お金が増えていかないと悩んでいる人も多いと思います。では、そもそも、なぜお金が増えないのか。根深い理由や原因とは何なのか解説します。
お金が増えない理由
- なぜお金が増えないのか
- 収入が増えない理由は何だと思いますか?
このように質問すると
- お金を稼ぐ方法を知らないから
- お金を稼ぐ手段、ノウハウを持っていないから
- 時間がないから
- 投資を始める元手資金(種銭、軍資金)がないから
このような回答が返ってくることが多いです。
もちろん、お金を稼ぐためには知識やノウハウも必要ですし、投資をするには種銭が必要なのも紛れもない事実です。
ただし、では十分な知識やノウハウ、種銭があったとして全員成功するかと言われたら、そうではありません。
これはなぜなのか。
結論から言うと
お金に対して心理的(マインド)ブロックが強く働いているから
です。
無意識に、お金に対する否定的な思い込みが働き、行動する前に「やらない理由」を探してしまうのです。
- 収入を増やしたい
- 自分や家族など、大切な人の生活を今よりもっと豊かにしたい
このように考えて実際に勉強や実践を始めても、次にこのような感情が出てきます。
- やっぱり無理だ
- これを続けても大丈夫かな
- やっぱり無視、難しいかもしれない
- どうせ失敗する
- 難しくて自分にはできない
- うまくいくわけがない
- お金持ちみたいに賢くないから無理
- お金持ちはズルいことをしてる
- お金お金と考えて性格が悪くなったと思われたくない
- 周りを見ても、投資とかやっている人はいないし、大丈夫かな
このような不安や疑問、孤独に耐えられずにやめてしまい、まだ元の生活に戻る人が90%以上です。
お金だけでなく、複業(副業)を始めるときもそうです。
- 月収10万円台でとても生活できない
- 毎月赤字でこれ以上切り詰めることができない
- 会社の人間関係が最悪で心身ともに限界
- 仕事や家事育児で多忙で家族仲が悪化
たとえ現状がどんなに厳しい状況でも、深層心理、心の奥底では「お金はいらない」「複業(副業)はしたくない、いらない」と考えてしまっています。
どのように根深いマインドが作られるのか
このような、お金や働き方に関するマインドブロック(否定的な思い込み)は、どのように作られるのか。
これは圧倒的に「親や家庭の環境と学校教育」の影響が大きいです。
- 働かざる者食うべからず
- 汗水たらして働いてこそ美学
- お金は一生懸命苦労して働いて得るもの
- お金を稼ぐのはかなり大変だよ
- お金は嫌らしい、怪しい、汚いものだ
- 家や外でお金の話はしてはいけない
- 無駄遣いせずにコツコツ貯金しなさい
- 良い大学を出て大手の会社や官公庁に入りなさい
- 社会人になったら真面目に定年まで働きなさい
- 楽して稼ぐ人たちは全員怪しい
- お金持ちはズルいことをしているから真似してはいけないよ
- 投資は全部詐欺だから考えるな
- 投資は一般人がするもんじゃない。お金を失うだけ。
- 投資する暇があったらもっと働け
- 借金は絶対にするな
- お金のことは郵便局や銀行に聞けばいい
- 就職したら保険に入りなさい
- 結婚したらマイホームを買いなさい
このように、例えば子どもの時代から義務教育を卒業するまでの約15年間、言われ続けたら、当然ながらその価値観に染まります。
親が自営業や会社経営をしていて、倒産などの経験をして苦労している様子を見て、「お金を稼ぐのはかなり難しいのか」と、トラウマのようなものを抱えて、お金に対して嫌悪感や不信感を持てしまうパターンもあります。
もし、あなたが親の立場の場合、あなたの子どもたちは、あなたの考えや行動に影響を受けていきます。
高校や大学を卒業して、周りから「投資をしないとこの先お金は増えないよ」などと言われたとしても、これまでの15年、20年近くの「習慣」「考え方」を変えるのは簡単ではありません。
口では「このままでは限界がある、なんとかしなきゃ」と言っていても、刷り込まれたものから脱却することは、今までの自分を否定しかねないので、無意識に拒否してしまう。
15年、20年近く「投資は全部詐欺だから考えるな」「頑張って働け」と言われてきたのに、いきなり「この先労働だけではお先真っ暗、投資も考えないとお金は増えない」と言われて混乱している人が多いのが現状です。
現実とのギャップ
私も親や親戚、学校の先生などから、上記のような内容を教えられ続けてきたため、大学を卒業して会社で働き始めた頃は、全然違和感を持っていませんでした。
- 学生を卒業したら、あとは定年まで一生懸命働く
- 将来の不測の事態は保険で全部カバーすればいい
- 30代で結婚して、もし子どもがうまれたらマイホームを買う
- 投資は怖いから欲を張らずにコツコツ貯金すればいい
などと、よくありがちな考えを持っていました。
今は全然違う考えですが(苦笑)、当時は全く疑問すら持っていなかった。
教えられたことが全て事実であれば、一心不乱に働いて無駄遣いせず貯金すれば、複利がかかって右肩上がりに資産が自然に増えるなら、そうしていたかもしれません。
ただし、現実はそうではない。
- 真面目に長時間働いても月20万円程度で上がらない
- 税金、社会保険料、家賃などに消えて、無駄遣いどころか貯金もできない
- 結婚して、もし子どもがうまれたら、高確率で限界が来る
- 借金はするなと言いながら35年の住宅ローンを平気で組むのはなぜ?
- 貯金できない状況で老後2000万円不足ってどうなってんの?
- せっかく保険に加入しても、いざというときに、いろんな条件で払われないこともある
- 増税、社会保険料の負担増、値上げ・・収入は下がる・・これおかしいでしょ
挙げたらキリがありませんが、
「今まで教えられてきた内容と現実は全然違うやん!」
「ああ、これでは親や親世代の言うことを鵜呑みにしたら、自分や自分の周りの大切な人たちのお金(資産)はこれからも全く増えないし、一生生活は楽にならない。それは自分は嫌だ」
と自分の中で気づきました。
もちろん親や親世代の言うことを全く聞くなということではありません。ただ、お金や働き方に関して鵜呑みにするとヤバい。
親世代の時代と今は状況も全然違います。
例えば預貯金の普通預金の金利は、高度経済成長期はなんと平均8%でした。それが今はおなじみ0.001%、ほぼゼロです。このように状況が変わっているなかで「投資なんてせずに預貯金だけしろ」というのはナンセンスです。
住宅ローンもそうです。
もちろんマイホームについては様々な考え方があるので正解はありません。
ただ、いまは給料が右肩上がりに増えるとは限らないし、解雇などの不測の事態がいつ起こるか分からない時代です。そのような状況下で、果たして「35年続く借金」を抱えていいものかと自分自身は考えています。
お金や働き方への考え方を上書きするしかない
「今まで教えられてきた内容と現実は全然違うやん!」と違和感に気づいた時、周りは上記で紹介した「よくある考え方」を持つ人ばかりだったので、お金持ちの人、実際にビジネスや投資で稼いでいる人に直接会いに行って話を聞くしかないと思いました。
複業(副業)や起業、投資に興味を持って勉強を始めて、身近な人に相談をしても
- 絶対にやめたほうがいいよ
- そんなリスク高いこと、なんでやるの?
- 怪しそう、詐欺じゃない?変な壺売られない?
などと「ブロック」されて、やっぱりそうかなと思って元に戻るのがオチだからです。
月100万、1000万、1億円稼ぐ人、起業してビジネスをバリバリやって結果を出している人、投資でお金をがっつり働かせている人など、いろんな人に今も会っていますが、やはり、いろんな意味で考え方も規模も全然違います!
当時成功していた人が住むタワーマンションに行ったり、成功者が集まるパーティーやオフ会に参加したこともありました。
全て順風満帆に行ったわけではなく、怪しい詐欺の話に騙されて数百万単位でお金を失う経験もしました。
今から思えば「そんなの絶対にないやろ」となるものでも、当時は全然何も知らない状態だったので、何か簡単に稼げる魔法があるんじゃないかって本気で思っていました。
痛い経験もしましたが、ビジネスや投資を一緒に頑張って成長していこうと思える先輩や友人、仲間に出会えたことは自分にとって財産です。
今も時々、お互いに「笑い話」をしていますが、昔参加していたビジネス塾のトップや内容そのものは詐欺でカラッポだったけど、そこに参加していたメンバーが素晴らしい人ばかりで、約10年経った今も関係が続いているケースもあります。
自分自身そんなことってあるんだなとびっくりしましたが、人生何があるか本当に分からないです。
このようにお金や働き方を変えていきたい、何とかしなきゃと思ったら、お金持ちの人、実際にビジネスや投資で稼いでいる人がいる環境に飛び込むことも大切です。
- 複業(副業)や投資なんてする意味あるの?
- そんなことせずに黙って働けばいいやん
- 投資なんて全部詐欺だよ
- 世の中そんなに甘くないから
などと言われる環境よりも
- どうしたら複業(副業)や投資で稼げるか
- お金の基礎知識や国内外の金融情報を勉強しよう
- 労働だけでは限界があるから投資もしていこう
- 時間単価の考え方、お金との付き合い方
- 消費浪費投資の考え方
- 何にお金を使って、何を使わないか
といったことを一緒に考えていける環境にいたほうが、心身ともにはるかに良いです。
今まで刷り込まれた考え方は変えられないので、そこに根気強く上書きし続けるしかありません。
違和感を感じたら変化のサイン
心理的(マインド)ブロックがはがれ始めると、今度は居心地の悪い違和感を感じるようになります。
分かりやすいのは周りからの反応ですね。
「あいつは変わってしまった」などと白い目で見られることも少なくありません(笑)
- 怪しいビジネスや投資始めるらしいよ
- 楽して稼ごうとしている、セコいよね
- あいつは怪しい人に洗脳されている
- 詐欺師になって警察に捕まらないでね
- (久しぶりに飲み会に誘ったら)変な壺を売られるのかと思ったわ
- ネットワークビジネスでもしてるの?
- 何してるか分からないしニートはまだしも捕まることだけはするなよ
- 保険もマイホームもいらないとか狂ってるよ
- 怪しい異業種交流会に行って騙されるなよ
これは私自身、いままで実際に言われたことがあるものです(苦笑)
もちろん、怪しいビジネスや投資もしているつもりは全くないし、詐欺師になるつもりも全くない、ネットワークビジネスもしていないですが、このように思われて、気づいたら距離を置かれて自然消滅もしばしばあります。
なかには茶化してくる人もいますが、そんなつもりは全然ないパターンもあります。
このように言われ続けると、こちらも人間なので
- やっぱり大丈夫かな
- やっぱりいけないことをしているのかな
- 欲を張らずに今まで通り一生懸命働くしかないのか
と揺れに揺れます。
その結果90%以上の人は元の生活へ戻っていきます。
なぜ、このようなことになるのか。
序盤で「よくある親の洗脳」で紹介したような考え方を持つ人が圧倒的に多いからです。
ツイッターやインスタグラム、フェイスブックなどのSNSをみていると、お金持ちがかなり多いように錯覚しがちですが、実際の日常生活ではそうではないケースがほとんど。
「よくある常識」を持つ人たちからしたら「余計なことをするな」となって、たとえ無意識でも自分たちとは異なる考えを持つ人を排除しようと動きます。
だからこそ環境は大事です。
「よくある常識」を持つ人たちも、心の奥底では
- このままではヤバいかもしれない
- 今の社会って何か変じゃない?
- 一生懸命働いても生活は楽にならないしどうなってるの?
などと違和感を感じていると考えています。
ただ、それを口に出すと「排除」されかねないので言わないだけ。言わないだけで多くの人は「何かおかしい」と思っている可能性は高いです。
そして、そう思いながらも「そうはいっても仕方ないよね、どうしようもないよね」と自分を納得させて今日も日常を過ごしているのかもしれません。
まとめ
今回は「お金が増えない根深い理由と対策」について解説しました。
この部分はYouTubeやインスタグラムなどでも様々なインフルエンサーと呼ばれる人たちも動画や画像などで詳しく解説されています。
現状を変えたい
お金持ちになりたい
生活を楽にしたい
と思っていても
潜在的には
現状を変えたくない
お金はいらない
生活は楽にならなくてもいい
逆説的かもしれませんが、このように考えている。
お金のマインドブロックは根深い問題です。
20歳の人は20年、40歳の人は40年、60歳の人は60年と、年齢が上がるほど、自分が今まで築き上げてきた考え方に影響されやすいです。
簡単に変わるものではないからこそ、環境を変えたりして日々改善していきたいですね。