THOUGHT

本当の意味の自立とは?多くの人は勘違いしている?

自立した人間になりたい、なってほしいと考える人は多いですが、そもそも本当の意味での自立とは何か。きちんと働くことが自立ではない?多くの人は勘違いしている?今回はこのあたりの内容を解説します。

自立=きちんと働く?

例えば子育てしている親は「将来子どもには自立した人間になってほしい」と考えることが多いと思います。

ただ、このようなことがネットニュースなどで流れると必ずといっていいほど次のような「反論」が出てきます。

  • 働いて自立している人以外はおかしいみたいな考えを押し付けると、子どもに将来何かあった時(病気や怪我、事故などで働けなくなる)に逃げ道がなくなってしまう。
  • 親のエゴに過ぎない。子どもがどう思うかは子どもの自由で親の偏った価値観を押し付けるべきではない。
  • 今後はライフスタイルや働き方もどんどん変化するから「きちんと働く=自立」みたいな考え方はおかしい。

おそらく、これらの「反論」の根元にあるのは「自立する=就職してきちんと働き、経済的に独立すること」かもしれません。

確かに「自立する=きちんと働く、独立して一人暮らしをする」のもひとつの考え方であり、一般的にはこのような捉え方が浸透しているように思います。

ただ、本当の意味での自立はそうではないと個人的には考えています。

では、自分自身が考える本当の意味での自立とは何か。

本当の意味の自立とは?

自立するとは

  • 自分の人生を自分で判断して責任持てるようにする
  • 人生の選択の幅を広げて、自分の安心安全を確保する

このようなことだと考えています。

資本主義の世の中で生きる以上、生活するためにお金は必要不可欠です。これはタブー視するべきではないと考えています。

ただ、お金を稼ぐ増やすのは労働に限りません。

株式や債券、不動産、為替といった投資をはじめ資産運用で、お金に働いてもらう方法もあります。

労働しかダメ、資産運用しかダメといったこともないので、自分がこれをやりたい、興味がある分野で働きながら、運用でも増やす「かけもちスタイル」は今後ますます増えていくし、資産形成では欠かせない考え方になっていきます。

「働いていない=自立していない」といった考えもありますが、極端な話、世間的に無職だとしても、自分の人生を自分で判断して責任持てる、人生の選択の幅を広げて、自分の安心安全を確保できる状態にあれば、自立しているといえるのかなと思います。

いまどきはアフィリエイトなどパソコンとスマホがあれば、いつでもどこでも稼ぐ手段もありますし、インターネットビジネスで稼いで金融で増やすスタイルも多いです。

汗水たらして働くことを否定するつもりは全くありませんし、大事なことで素晴らしいことだと思いますが、それだけが全てではありません。

労働も結局は1つの手段に過ぎないので、1つだけに依存するのは危ないと考えています。

冒頭の部分で紹介した通り、今後はライフスタイルや働き方もどんどん変化して多様化していきます。

何が正解とか不正解とかありません。

だからこそ様々な考え方や価値観にふれて「自分はこうしよう」と考える力を身につけていくことは大事ですし、将来自分の子どもにも、そのように伝えていきたいですね。

人は偏るもの

「将来子どもには自立した人間になってほしい」

同じ言葉1つとっても、様々な考え方、捉え方があります。

きちんと汗水たらして真面目に働いてこそ自立だと考えて発言する人もいれば、労働だけが全てではない、労働や投資、お金に限らず、自分がしたいことをできる人間になってほしいと考えて発言する人もいます。

「自立した人間」の解釈も本来は人それぞれで正解はない。

今回の記事も「こうあるべき」ではなく「こんな考え方もある、私はこんな考えを持っています」といった紹介や提案に過ぎません。

ネット上などで出てくる

  • 「きちんと働く=自立」みたいな考え方はおかしい
  • 働いて自立している人以外はおかしいみたいな考えを押し付けるのはおかしい
  • 子どもがどう思うかは子どもの自由で親の偏った価値観を押し付けるべきではない

これらのコメントは「自立=きちんと働く」といった価値観のもとで出てくるものかもしれません。

そう考えると「偏った価値観を押し付けるべきではない」という意見も実は偏っている可能性もあります。

なんだか哲学的になってしまいましたが、自分も含めて人は常に偏るものだと考えています。思考や行動が常に完璧な人なんていません。

だからこそ、勉強→学び→行動・・は大事だなと日々考えさせられます。