COLUMN

ウイルスよりも怖いもの

某ウイルスの話題や自粛に疲弊して「○○疲れ」といった言葉も飛び交うようになりました。

私は普段ほとんどテレビを見ませんが、テレビや新聞、ネットニュースでは毎日次から次へとたくさんの情報があふれています。

  • 感染者数が今日は○人増えた
  • 前日と比べて増えた、減った
  • 3ケタが2ケタになった
  • 数ヶ月ぶりに今日はゼロだった
  • 自粛に関するニュース

 

など、これを毎日見ていたら、そりゃ疲れるわ!といったレベルです。

○○疲れ、△△疲れなどのように、日々様々なキーワードが生まれていますが、実際のところ疲れているのは、ウイルス自体ではないのかなと思っています。

噂レベルのものも含め、ウイルスに関する情報が錯綜して、何を信じたらいいのか、分からない、混乱して、次第に疲れてしまうのです。

情報ウイルスとも言うべきものに疲れ、それによって不満がたまり、自粛警察などのトラブルに発展してしまう現状があります。

ウイルスよりも怖いもの

いまは有事といっても過言ではありません。

政府や自治体などからは外出自粛、飲食店などの営業自粛、休業要請などが発令され、今まで当たり前と思っていた日常生活とは程遠い状況ですよね。

有事で影響が長期化すると、悪い意味での慣れや飽きが出てきます。

  • なぜ自分だけ我慢しないといけないのか
  • いつまで我慢しないといけないのか
  • なぜ収束に向かわないのか

などと不満、イライラがたまっていき、最近であれば、感染した人、感染が疑われる人、政府や自治体からの自粛要請に応じない人を攻撃し始めます。

確かに、それはマズイでしょ!と思う事例もありますが、だからといってネット上などを中心に徹底的に誹謗中傷、叩けばいいわけではない。

他にも

  • 感染者や感染が疑われる人への誹謗中傷
  • 外に出るだけで叩かれる風潮
  • 営業している中小企業や飲食店への誹謗中傷
  • 他府県ナンバーの車への攻撃

など、もはや犯罪になるケースも多く報告されていますね。

誰でも感染するリスクはあるのに、本来文句を言うべき相手(ウイルス)ではなく、他人を攻撃して、足の引っ張り合いをしてしまう。

このように、

有事でパニックになりやすい時こそ、人間の本性や普段は隠されている秘密が表に出てきます。

そして、このような人間の本性、闇が、個人的にはウイルスそのものよりも怖いなと感じます。

情報疲れを起こす理由

では、なぜ有事にパニックになり「○○疲れ」を引き起こしてしまうのか。

有事(非常時)になると、今まで当たり前と思っていたことが全否定されることが少なくなく、混乱することが多いです。

  • 電車やバスに乗って通勤通学ができなくなった
  • 学校に通って友だちに会い、授業を受けられなくなった
  • 会社に出社して同僚と直接リアルで一緒に仕事をできなくなった
  • 休みの日に、お出かけできない
  • 今まで当たり前のように働いていたけど、突然解雇されてしまった

混乱状況のなかで、テレビなどから無数の情報を浴び続け、他の人の意見や価値、判断基準に左右され、全てを鵜呑みにしてしまう。

盾や防具を一切身につけず、銃弾が飛び交うなかに放り込まれるようなものです。

無数の銃弾が自分の身体に当たる状態みたいなもので、攻撃され続けることで無数のキズを受けてしまいます。

無数のキズを受けてガタガタになると、もはや正常に判断することができず、毎日出る少しのニュースに過剰に反応し、無意識に完全に洗脳されて、心身ともにコントロールされるわけです。

テレビなどからの情報を全て鵜呑みにしてしまっているので、自分なりの判断基準はなく、よく考えずに行動してしまい、

うまくいかない、不満などがあれば、それらの責任を全てまわりのせいにしてしまう。

自分の判断基準で生きていないので、本人が強く否定したとしても、実際は大衆をうまく操作したい誰かによって、都合よく搾取されているに過ぎないのです。

そして、そのことに今すぐ気づく必要があります。

情報疲れをなくす方法

テレビや新聞などのメディアが全て悪いわけではありませんが、メディアの悪い影響力をどっぷり受けて洗脳されてしまっている場合は、一時的にでもそれらから離れることが必要です。

テレビを見ているなら、テレビを見ないようにする。

今はどのチャンネルをつけてもウイルス関連ばかりで、不安や不満を煽る内容ばかりです。

テレビは、思考力(自分で考える力)を奪うために様々なコンテンツが作られていることに、そろそろ気づきましょう!

そのうえで、自分の人生を生きるために、ご自身の判断基準や目標をはっきりさせましょう。

会社から自宅待機を要請されて1日何もすることがない・・

この場合は、会社にいなくても会社に支配されているようなものです。

もし会社がなくなったら、解雇されたら・・会社にどっぷり依存してしまっていると対応することができません。

他人や組織に依存する人生は確かに自分であまり考えなくてもいいメリットもありますが、振り回されたり、依存先に万一のことがあると一気に路頭に迷うデメリットもあります。

他者依存から脱却して人生の目的や目標、判断基準が明確になると、日々やることもはっきりしてきます。

やることがはっきりすると、情報に振り回されることがなくなり、テレビをつけても「あ〜またなんか言ってるな〜。まだこんなこと報道してるの?」などと冷静に見ることができます。

他者依存から自分の人生へ

今は不安定な時期で、状況次第では1年、3年・・といった感じで長期化し、影響がますます深刻になると思います。

もはや2020年2月以前の生活には戻らないと考えたほうがいいです。

新しい時代にどう生きるのか、生き残っていくのか。

テレビの情報に一喜一憂せず、アフターCを生き残る人は、不安定な今だからこそ、少しずつ、しっかり準備しています。

たとえ都市封鎖(ロックダウン)され、2週間、1ヶ月、1年・・と完全自宅待機の状況になったとしても、生き残る術を持っている、持っていない場合は準備しています。

家にいて何もすることがない、暇だ〜という人と、コツコツ少しずつ準備や対策をする人・・・

今後コロナ禍があけたら、とんでもなく大きな格差になっているかもしれません。