仮想通貨の案件などの金融系のネットワークビジネスにありがちな闇を実体験をもとに解説します。
コケる案件の共通点やあるある!?なパターンとか参考になると幸いです。
投資にリスクはつきものですが、とらなくていいリスクはとる必要がありません。
あくまで自分の価値観や経験で学んだことを発信するもので、金融系のネットワークビジネスが悪いわけではありません。
結論
金融系のネットワークビジネスでコケるときの流れはこんな感じ。
(先行者利益を強調)
・日本初上陸
・知っている人はまだ少ない
・飽和する前に稼ごう
↓
(権威性を強調)
・元金融庁、国税
・元グーグル、マッキンゼー
・○○博士が実証した
大企業や専門家の
名前や写真を出す
↓
(稼ぐ未来を見せる)
・月利100%150%など
数字を強調して
稼げることをアピール
もし○人紹介できたら
いくら稼げるといった
シミュレーションを見せる
↓
(あおりまくる)
・大規模説明会
・フェスやパーティー
成功者を登壇させて
華やかさをアピール
自分もこうなりたい欲を
刺激して登録させる
↓
登録後
↓
(コミュニティ招待)
・自己啓発などの発信
・モチベーションを刺激
・一生ついていきます!
LINEやチャットを使って
こんな感じで運営者や
参加者同士で盛り上がる
↓
成績悪化
運営会社が破綻
↓
(コミュニティが荒れる)
・不満や誹謗中傷
・運営への攻撃
・紹介者を叩く
・被害者の会が発足
・訴訟準備
↓
(なかったことに)
コミュニティを
退会する人が続出
放置されて過疎化
そして
みんないなくなった状態
お金だけ払って終了
最初だけ盛り上がる
日本初上陸の案件でまだ知っている人が少ない!今のうちにポジションをとって飽和する前に稼ごう!
このように紹介するパターンめっちゃ多いです。
月利150%出る!こんな案件はほとんどない!などとあおるパターンもあります。
もちろんビジネスや投資をする以上、利益を追求するのは自然なことで大事なことです。
ただ、実際に続かないと意味がありません。
仮に月利150%出たとしても一発屋で終わったら意味がないし、運営停止で出金できなかったら元も子もない。
とある仮想通貨のネットワーク案件で大規模の説明会やフェス、パーティーにも参加したことがありますが、正直怖い(笑)
- みんな盛り上がってるか〜
- みんなで成功しようぜ!
- 今やらずにいつやるの!?
- 不労所得を作ってハワイに行くぞ!
みたいな感じで司会者や登壇者が煽りまくる。
海外ではよくある光景かもしれないし、盛り上がること自体が悪いことでは全然ありません!
ただ、いろいろ不自然すぎて、新興宗教の会合みたいな感じがしてドン引きした記憶があります(苦笑)
実際に登録したり商品やサービスを購入すると、専用のコミュニティ(LINEやチャットツール)に招待されることが多いです。
コミュニティ内では、自己啓発やモチベーションを刺激する内容が配信されます。
なかには「○○さんに一生ついていきます!」などと信者化する人も出てきます(笑)
こんな感じでかなり盛り上がりますが、それは最初だけで一気に傾くことが多いです。
その権威性は本当?
セミナーや紹介資料に
・金融庁が認めた
・元国税トップが
・元グーグル
といった当局や大企業の記載、専門家の名前や写真が出されることも多いです。
確かにすごいな〜!と思うけど、大事なのは「それって本当なの?」ということ。
本当に金融庁や国税が特別にお墨付きを与えていたらすごいけど、そのようなケースってほとんどない。
お墨付きどころか認可していないこともあるから、権威性を強調されたら鵜呑みにしないのが大事です。
誰のせい?
成績悪化、配当停止、運営元が破綻など、いわゆる「コケる」と状況は一気に変化します。
ひとことで言うと壮絶な修羅場(苦笑)
- 聞いていたのと話が違う!
- どうなっているんだ!
- お金返せ!責任取れ!
- このままでは生活できない!
- 納得できる説明をしろ!
- お前は詐欺師だ
このように不満や誹謗中傷が続出して、コミュニティは一気に荒れます。
「飛んだ」運営元だけでなく
案件を持ってきた紹介者も叩かれる。
『誰のせいでこうなったのか』
責任問題の追及が始まります。
場合によっては被害者の会が立ち上がり、訴訟準備を始める人も出てきます。
紹介者を叩いても意味がない
確かに最初から騙すつもりでお金を集めたり紹介したら悪質です。
一方で「これが本当に良い」と思って周りに紹介する人もいます。
公式情報とは別で、紹介者目線で案件の内容を分かりやすく説明したり、登録方法などマニュアルを用意するケースもあります。
悪意は全くなく、自分が紹介した人のサポートになればと考えて動いている。
そのような人たちも「お前のせいでお金なくなった!責任取れ!」と責められる。
なぜこんなことが起こるのか。
それは、参加者側が「紹介者=運営者」と考えている人が多いから。
なかには運営者かつ紹介者のパターンもあるけど、ほとんどの場合は運営には関わっていません。
たとえ紹介活動で100万や1000万など大きな結果を出している人でも「参加者のひとり」に過ぎない。
そのため
運営元の意向で状況が変わったとしても、紹介者がコントロールできるわけではない。
案件がコケると紹介者も被害を受ける。そのなかで「責任取れ」と言われても・・・となる。
紹介者を叩きたくなる気持ちは分かりますが、叩いたところで意味はないし、むしろ逆効果です。
紹介者との関係は破綻して、今後何か役に立つ情報があっても「万一のときにまた叩かれたら嫌だな」となって来なくなるかもしれない。
そして誰もいなくなった
コミュニティが荒れて修羅場になり時間が経過すると、最初は叩かれまくってもみんな疲れてきます。
コミュニティを強制もしくは自主的に退会する人も増え、過疎化して放置。
廃墟みたいになって、そして誰もいなくなった状態。
結局真相は闇の中で、お金だけ払っただけだったね・・となりがち。
まとめ
煽りまくる
↓
登録
↓
コミュニティで
盛り上がる
↓
コケる
↓
コミュニティ荒れて
叩かれまくる
↓
そして
誰もいなくなった
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このようなパターンは実体験含めて山ほど見てきました。
もちろん金融系のネットワークが悪いわけではありません。
なかには真っ当なものもあると思います。
ただ、本当に儲かるならわざわざネットワークビジネスの仕組みにする必要がない。
初心者や情報弱者ほど狙われやすくなる。
詐欺的なものから身を守るには自分が情報やスキル、知識や経験を身に着けていって「武装」するしかないと思います。