東京都港区の品川駅のコンコースディスプレイに掲出された「今日の仕事は楽しみですか」の広告。
これが炎上して、広告主は謝罪に追い込まれて話題になりました。
賛否両論ありますが、この騒動こそ今の日本の現状を浮き彫りにしているなと改めて感じました。
みなさんはどう思われますか?
今回はそんなお話です。
騒動の概要と反応
コンサルティングなどを手掛けるアルファドライブと、ニュースサイトNewsPicksを運営するニューズピックスが法人向け事業のブランド変更にあたって掲出したもの。品川駅に並ぶディスプレイに、ブランドメッセージとして「今日の仕事は楽しみですか。」と表示していました。
アルファドライブCEOの麻生要一さんが、駅に広告が掲出された様子を自身のTwitterで発信すると、「理想の押し付け」「多くの人は楽しいから仕事をしているわけではない」「心が疲れてる人を追い込みかねない」と多くの批判が寄せられました。
広告は10月4日から掲出されていましたが、5日午前に掲載を終了。アルファドライブは「当駅利用者の方々への配慮に欠く表現となっておりましたことを心よりお詫び申し上げます」と謝罪しています。
※引用元:ねとらぼ
ヤフコメを見ると
育児や介護をしながら働く人にとっては、出勤するのも大変な日があり、心の中で泣いている人もいるでしょう。福祉・医療や介護のケアワーカー側もしかり、ましてやコロナ禍で必死に働く人の視点がなかったことが残念です。
徹底した上から目線で、その他大勢との違いを打ち出そうとしている同サービスの姿勢が悪い意味で出てしまったのではないですか。・・・仕事が楽しい、大成功したいというのは10年くらい前の意識高い系の価値観です。
うまくいったとかよくできたはあってもいいと思うけど、仕事に対して楽しいとか楽しくないとか考えた事などない。というか、こういう事を考える人は一定数いると思うけど、仕事に感情を持ち込むと病むこともあると思いますが。仕事は生活するための対価を稼ぐ手段でしかないと思ってます。
このような感じの意見が多かったです。
率直な感想
自分も昔、何度か品川駅に行って、あのコンコースを通ったことがありますが、朝夕の通勤通学の時間帯は、サラリーマンや学生でめっちゃ混雑します。
画像を見ましたが、コンコースディスプレイにズラーっと並べられたら嫌でも目に入るしインパクトは大きいです。
言葉なシンプルだけど、インパクトが強くて、まるで煽っているかのように感じてしまうかもしれません。
自分の意見は別にして「あっ、これは炎上するやつ」と思いました。
コロナ禍で仕事がなくなったり給料が減ったり、プライベートでは家族仲が悪くなったりと、暗い雰囲気になってしまうケースが増えています。
ストレスがたまり、イライラが募るなかで、この広告がバーンと出ると、人によっては「ケンカ売ってんのか!?」と拒否反応を示すかもしれない。
それが
・言葉の暴力だ
・上から目線で不快だ
・まるでディストピア
・嫌がらせして楽しいですか?
といった批判につながっている感じですね。
うつ病の人や仕事で悩んでいる人に対して「最後のひと押し」になってしまう可能性もあるかもしれません。
自分自身、うつで悩んだ時期があるので他人事ではないのですが、ちょっとした一言、何気ない一言が強力なトリガーになってしまうケースも少なくないからです。
うつで悩んだ時期の自分が、もし品川駅のコンコースを歩いて、今回の広告を見たら・・と考えると怖いのは正直な気持ちです。
ただ、だからといって今回の広告が全て悪いとは考えていません。
日本の現状を浮き彫りに
もちろん考え方や受け止め方、価値観は人それぞれで正解、不正解はありません。
ただ、個人的には過剰反応で、今回の騒動が改めて日本の闇だったり現状を浮き彫りにしているなと感じました。
- 仕事は楽しくないもの、苦しいもの
- 給料は我慢料、耐えた対価として貰うもの
- 仕事は生活するための対価でしかない
といった考えが根強い。
それに加えてコロナ禍などもあって
閉塞感に覆われてストレスたまり、爆発しかけている人がかなり多い印象です。
「仕事に対して楽しいとか楽しくないとか考えた事などない」といった意見も多いけど、これはすごく悲しいというか、自分は嫌だなと考えています。
もちろん楽しくない時や苦しい時もあるけど、ずーっと楽しくない状態のまま働き続けるって自分は心身ともにキツイです。
結局は自分で
何かに依存してしまっているから、離れたくても離れられないし、どんなに嫌でもずっと続けないといけない。
依存状態から少しずつ脱却するためにも、収入源も複数作って分散させていくことが大事かなと考えています。
例えば会社員の給料1本に依存するのではなく
・転売ビジネス
・ライター
・デザイナー
・動画編集
・アフィリエイト
・オンライン秘書
といったインターネットを使ったビジネスもやって収入源を作っていくのも1つの方法です。
このようなことを言うと今度は
- 転売ヤーと一緒にするな
- WEB系の仕事は虚業だ
- 怪しそうなことをして稼ぎたくない
- 新しいことを学ぶ、実践する時間やお金はない
などと叩く人も出てくる。
結局は何をするにしても、口で何を言っても、最終的には自分で選んでいるわけです。
江戸時代の士農工商みたいに最初から身分が決まっていて、個人の力ではどうすることもできないとか、一部の特殊な仕事(先祖代々続く歌舞伎界など)を行う家に産まれたといった事例でもない限り、
いまは基本的に自分で判断して自分で選べる時代です。
自分で選ぶ以上、周りに文句を言い続けるのはナンセンスで、不満や文句があるなら、動いてその状況を変えていくしかないと改めて思います。
まとめ
繰り返しになりますが
今回の広告炎上騒動を受けて
改めて日本が病んでいて閉塞感におおわれているなと感じます。
自分自身は「今日の仕事は楽しみ」です。
インターネットの仕事も金融教育や資産形成アドバイスの仕事も、その他の仕事も、誰かに強制されるわけでもなく、自分で判断して自分で選んでやっているから。
もちろん大変なことや「どうすれば改善できるのか」と考えたり悩む時間も多いし、1日10時間以上、パソコンの前で仕事したり勉強することも多いけど、「やらされている」「我慢している」感はありません。
自分自身、過去のうつ病の経験からも色々考えさせられましたが、自分の人生は自分しか責任とれないし、人生は一度きりしかないので、やっぱり自分で選択して楽しまないと損かなと考えています。