お金や投資に限らず、今まで経験したことがないことに挑戦する時は怖いです。日常生活や将来、老後の不安、ストレスに対して、どのように考えればいいのか。今回は、最初は何でも怖いからこそ大事な考え方を解説します。
結論
お金に限らず、今まで経験したことがないことに挑戦する時は怖いです。
最初は何でも怖い。
だからこそ
場数を踏んで慣れていく、失敗は貴重な経験として前向きに捉えることは大事だなと自分自身何度も考えさせられます。
自動車の運転免許を取った時の話
もしあなたが自動車免許を持っている場合、免許を取得した時のことを思い出してみてください。
今では特に問題なく運転できていても、最初は何から何まで怖くありませんでしたか?
初めて
- 教習車に乗った時
- S字やクランクのカーブを曲がった時
- 坂道発進した時
- 路上に出た時
- 右折左折車線変更した時
- センターラインがない狭い道路を走った時
- 高速道路を走った時
- 卒業試験で走った時
- 免許取得してマイカーなどに乗った時
- ひとりで(自分だけ)で走った時
緊張や不安も大きかったと思います。なかには緊張して逃げたくなった人もいるかもしれません。
自分自身、初めて教習車に乗った時は、何から何まで指差確認で、実際に運転を開始するまでにかなり時間がかかったことを覚えています。
私は18歳の時に自動車の運転免許を取るために教習所に通いましたが、学科も実技も「問題児」でした。
教習所内での練習では
- ブレーキとアクセル何度も間違える
- ハンドル操作下手すぎてうまくカーブできない
- 坂道発進は毎回エンスト
あまりに下手すぎて、2回目に担当した教官からめちゃくちゃ叱られたのを覚えています(苦笑)
- このままじゃ永遠に路上に出られないぞ
- もう免許取るの諦める?
もちろん運転うまくなりたい気持ちはあります。
とはいえ、あまりに叱られたので、
「なんでお金払って、こんなに怒られないとあかんねん」と不満タラタラ(苦笑)
今から思えば自分が悪いのに教官や教習所のせいにしてしまっている自分がいました。
叱られた日は意気消沈してしまい、
- 俺ってほんまに車運転できるようになるんかな?
- どうやったら上達できるんかな?
と帰ってから親に愚痴をこぼしたことを覚えています。
運転が楽しいどころか恐怖!といった状態でした。
親はひと通り話を聞いた後、
誰だって最初は初心者で全然できないところから始まる。世の中見たら老若男女いっぱい車を運転している人いるやろ?ということは、その人たちは全員免許を持っているってことやん。医師や弁護士みたいに難しい国家試験を受けるわけじゃないんやから気楽にいこうや〜
このように言ってくれたことを覚えています。
それを受けて「あ〜、難しく考える必要ないんや。コツコツやれば誰でも受かるわけやし気軽にいこう」と良い意味で開き直れたのは良かったです。
その後も、教習所内のポールに車をぶつけたり、路上に出てからも何度かエンストしたり、教官に補助ブレーキ踏まれたり、免許試験場で行われる最後の筆記試験で1回落ちたり(苦笑)、失敗もたくさんしましたが無事に免許取得。
ちなみに初期にめちゃくちゃ叱られた教官とは、路上に出てから最後のほうでまた当たりました。
本人も覚えてくれていたみたいで、「最初の頃に比べたら段違いにレベルアップしたな!やればできるやんけ!その調子で頑張れよ!」と褒めてくれました。
「うわ〜○○さんが担当か、また何か言われるのかな」と覚悟していたので、ある意味肩透かしを食らったような感じでしたが、素直に嬉しかったですね。
路上教習中も雑談しながら「いや〜、あれはひどかったぞ(笑)ちゃんと卒業できるか本気で心配したわ」と何度も言われました(苦笑)
いま大阪在住なので、たまにカーシェアなどで中央環状線や新御堂筋、梅田、難波などを通る幹線道路を走ることもありますが、最初は怖かったです。
- 全体的にスピードはやい
- 後ろから高級車が爆音で来る
- 右折左折車線変更のタイミング逃すと半泣きw
ただ、場数をこなして少しずつ慣れてくると落ち着いて運転できるようになる。
免許とりたての頃は田舎の広い道路じゃないと怖かったのに、いまは都会の交通量が多い幹線道路、高速道路も走る自分が不思議です。
最初は何でも怖いです
自動車の運転以外も同じです。
・入学
・クラス替え
・入社
・異動
・引越し
・転職
など初めての経験や環境に入ると緊張や不安で、怖いと感じる人もいます。ただ、少しずつ慣れていって心身ともに余裕が出てきます。
高校や大学受験の勉強も、最初はボロボロだったとしても毎日勉強して、人によっては塾にも通って、少しずつ成績を上げていきます。
子どもの場合もそう。
保育園や幼稚園に入った時は毎日泣いてばかりです。いままでは両親や兄弟姉妹の家族だけだったのが、保育園や幼稚園といった「社会」を初めて経験するわけなので怖くて当たり前です。その感情を泣くことで表現する。それでも幼い子どもなりに揉まれながら心身ともに成長していく。
入園時は泣いてばかりだった子が、1年2年経ち、小学生を間近に控えて卒園する頃には見違えるくらい成長する。
子どもも大人も今までやったことがないことは何でも怖いです。お金も同じ。
特に日本は義務教育から大人になってもお金の教育が全くないに等しいため、よく分からないまま社会に放り出されて自分で判断しなければなりません。
そして、怖い、不安、詐欺被害あいたくない、お金失いたくないといったネガティブな感情に襲われて、「やっぱりやめておこう、お金は怪しいものなんだ」みたいに考えてしまう。
自動車の運転、子どもの登園、入学やクラス替え、受験、入社や異動などと同じで、最初は何でも怖いです。完璧にできなくて当たり前です。
失敗とか怖いから
- 自動車の免許とるの辞めよう
- 子どもの登園やめよう
- 高校や大学受験はやめよう
- 引越しやめよう
- 就職するのはやめよう
- 仕事するのはやめよう
とは簡単にならないはずです。
もちろん嫌なことがあったら逃げることも大切ですが、怖いという理由だけで人生何もしないわけではありません。
まとめ
- お金だけが特別ではない
- 自動車の運転などと同じように考える
- 失敗は貴重な経験
私たちは資本主義の世の中で生きているので、完全自給自足とかでない限り、生活するうえでお金は必要不可欠です。
どんなにお金のことを考えたくない、嫌いだったとしても、モノやサービスを買うにはお金がいるわけです。飲み食いするにもお金はかかります。
避けて通れないからこそ、見て見ぬ振りをするのではなく真剣に向き合っていく。
お金や投資は失敗やリスクが怖いからやらないと考える人も多いですが、これはお金に限った話ではありません。
最初は何でも怖いからこそ、場数を踏んで慣れていき、それを自信や余裕につなげることが大事だなと考えています。