レンタカーを借りる時、少しでも安く済ませたいと考えて格安のレンタカー会社を使う人も多いです。料金が安い理由や事情はある?安いのは嬉しいけどリスクは?など、不安になることも多いのではないでしょうか。今回は格安レンタカーを使った感想も含めて説明します。
格安レンタカー会社を使うのはあり?
車を借りる場合に限った話ではないと思いますが、なにかモノを買ったりサービスを利用するとき、できれば安いのがうれしいな〜と思うのは自然なことですよね。
仮に値段以外で全く同じものがあれば、間違いなく安いほうを選ぶのではないでしょうか。
レンタカーを使うときも「できるかぎり出費はおさえたいな〜」と格安レンタカー会社の利用を考える人もいると思います。
格安レンタカー会社を使うのはあり、ですが、いろいろ注意したい内容があるのも事実です。安いのにはそれなりの理由があるからです。
それらを知った上で使うのと、そうでないのとでは全然違うと思うので、自分の経験から学んだことも含めて説明します。
格安レンタカーのデメリット
いきなりマイナス面を話すことになりますが(苦笑)、個人的に感じたデメリットをまずは紹介します。
- 車が古すぎる
- 車内設備や環境への不安
- 事故やトラブル発生時のお金や対応が不安
おもにこの3つかな〜と思っています。
車が古すぎる
私は以前、北海道へ旅行した時に、格安レンタカー会社を使い、ホンダのフィットを5日間レンタルしました。
「こちらが今回の車です」と係の方に言われた時、
感じた第一印象は「ふっる!!(古すぎ)」です(苦笑)
口には出さなかったものの、「これで5日間乗り切れるのかな」と急に不安になったのを思い出します。
たぶん10年以上落ちくらいの車だったのかもしれません。
車内設備や環境への不安
格安中古車と書かれていたので、ある程度覚悟はしていったのですが、想像以上だったのでびっくりしました。
- 走行距離は約10万キロ
- 運転中に走行音や風切り音以外の変な音が時々する
- 禁煙車でも消臭剤などの変なニオイがする
- カーナビがガラケーみたいで使いにくい
- カーナビのボタンやタッチパネルが反応しない(苦笑)
例えば一通り説明を受けて、よし行こうと思い、カーナビに目的地を設定するのですが、これがまた使いにくかった(汗)
画面は小さくてマップコードは入れられず、昔のガラケーみたいな感じ。
これはカーナビのせいではないと思いますが、大通りではなく、側道やじゃり道、農道を進まされることも多く、途中からはスマホのGoogleマップを使ってました(笑)
あと、個人的にはカーナビに駐車補助カメラがなかったのが辛かったです。
時々乗る実家の車では、駐車するときにバックに入れると、カメラが起動して、車体の後方を写してくれるので、結構助かります。
ただ、今回はそれがなかったので、サービスエリアや道の駅、観光スポット、宿といった駐車場で、特にバックで駐車する時はかなり慎重になって時間がかかりました。
運転が上手い人にすれば、「それはあなたが下手なだけだろ〜、車のせいではない」と叱られるかもしれませんが、駐車が苦手なので切実な問題なのです(苦笑)
事故やトラブル発生時のお金や対応が不安
車を運転していると事故やトラブルとは常に隣り合わせですし、事故やトラブルと聞くと、交通事故を考えると思いますが、車が結構古いので、車本体の故障が発生する可能性もゼロではありません。
万一事故やトラブルが発生した時、
- きちんと対応してくれるのか、対応の流れのシミュレーションは?
- 金銭面で自己負担する必要はあるのか、あるとすれば上限はどのくらいか。
- 基本とは別にどのような保険がつけられるのか(免責補償やNOCの有無等)
私も使ったことがあるワンズレンタカー、ニコニコレンタカーなどの全国展開している会社は、大手のレンタカー会社とあまり違いはありませんが、 ローカル営業の格安レンタカー会社の中には、極端な話、補償金額の上限がないところもあるようです。
さきほど紹介した3つのポイントを念の為確認しておきましょう。
料金が安い理由は必ずある
このように、大手レンタカー会社よりも料金が安い、格安なのには、それなりの理由があります。
そのため、格安レンタカー会社を使う時の心構えとして
車本体や車内設備、環境は古いものと考える
- 車は最新式を使いたい
- カーナビや運転補助システムも重視している
- 乗り心地を重視
- 車内のニオイにかなり敏感
といった場合は、あまりおすすめできません。
運転手だけでなく、同乗者のなかに、小さいお子様がいらっしゃる、ニオイに敏感な人がいる場合は、多少高くても大手のレンタカー会社を使うほうがいいかもしれません。
免責補償など付けられる保険は必ず利用する
レンタカー代に基本的な保険はもちろんついているのですが、格安レンタカー会社を使う場合は特に、免責補償の保険も必ずつけることをおすすめします。
車本体が結構古いので、今まで使い古されている車に乗るリスクも考えなければなりません。自分が使ったときにたまたま故障した、なんて可能性もゼロではないからです。
古い車だと車のあちこちに傷が結構あることも多いです。
ほとんどの場合、出発前に、係員の方と一緒に確認して書類にサインすると思いますが、なかには、きちんと確認せずに貸すところもあるかもしれません。
本当は自分がつけた傷ではないのに「これ今回できた傷ですよね?補償してください」などと言われるリスクもあります。
出発前に、自分で車全体を細かく写真をとって証拠を残しておくとかすれば、リスクを減らせますが、出発前にする余裕はありませんし、そもそも面倒くさいです。
他の事故やトラブルでも、自己負担額をめぐって争いになる可能性もゼロではないので、安心料と割り切って免責はつけておきましょう。
格安レンタカーのメリット
車が古すぎる、車内設備や環境への不安、事故やトラブル発生時のお金や対応が不安といったデメリットはあるものの、やはり料金が安いのは魅力的です。
北海道旅行でワンズレンタカーを使った時、5日間で2万円(免責補償込み)でした。基本料金のみなら1万5000円です。
大手レンタカー会社を使うと4万円、5万円はかかるところも多いので、場合によっては大手の半額以下で使えるのは嬉しいですね。
そのため、デメリットを理解して割り切って使うなら、私はありだと思います。
まとめ
車は新しいものを使いたいし、料金もできる限り安くしたい場合、大手レンタカー会社のキャンペーンを使うのも1つの方法です。
キャンペーンだけでなく、1ヶ月前やそれ以上前から予約すると早割で安くなるケースもあります。
旅行など、日程が明確に決まっている場合は使いやすいですね。
格安レンタカー会社が悪いとか、大手レンタカー会社なら安心と言いたいのではありません。それぞれの特徴を理解した上で、うまく使い分けができればいいなと考えています。
例えば
- 日常生活の範囲内、「ちょい乗り」で運転する場合は格安レンタカー会社で安く済ませる。
- 旅行など、知らない土地へ遠出する場合は大手レンタカー会社で安心を買う。
といった感じで、自分なりのルールを決めるのもいいですね。