お金に限った話ではありませんが、有料セミナー(勉強会)や個別相談へのアレルギーが強い人もいます。もちろん勉強や情報収集は大切ですが、間違った努力をしてしまうと、それにかける時間やお金が無駄になって損をする可能性が高いです。自己流や独学のデメリットについて解説します。
自分で勉強や情報収集をすることが悪いわけではありません。
お金に限らず勉強や情報収集は一生続けるものと考えています。
ただ、これは過去の自分もそうですが、間違った方向性(ベクトル)で努力をすると、せっかくの労力や時間が無駄になってしまい。結果的に損をしてしまう可能性が高いのも事実です。
「自分で勉強します」のその後
私は現在、このブログ、インスタグラムなどのSNS、LINEのコラム、セミナー(勉強会)や個別相談など、様々なところで情報発信を行っていて、お金の考え方を広める活動も行っています。
その中で興味を持って頂くケースも、おかげさまで増えてきましたが、お金の話をすると急にトーンダウンして、「何か怪しいものでも売ってくるのか?」と防衛体制に入られる人もいます。
日本はまだまだお金に対するイメージも悪く、お金の話をすると何か営業される、モノを売られると警戒しがちです。
実際に保険や不動産などの営業が電話やメールなどでも頻繁に来ますし、ネット上をみても怪しい情報も多いので、そのように警戒するのは自然なことです。
そして「今までお金のことを考えたことがない」人は特に「こんな内容を聞いたら恥ずかしすぎる」などと考えがちです。
過去の自分がまさにこのパターンでしたが、
- まずは自分で勉強、情報収集します
- それで分からないところを質問します
- その時はよろしくお願いします
といった感じになる。
ストレートに言うと自分や相手も傷つくので、やんわり断る意味合いもあるのかもしれません。
結果的に、上記パターンで、その後質問してきたりして進展したケースは今までほとんどなく、「自分で勉強します」で関係が終了することがほとんど。
本やネット、テレビでは書かれていない、言わないこと
勉強は大事です。
大事ですが、
努力の方向性(ベクトル)を間違ってしまって、貴重な時間を結局ムダにしてしまっているケースも非常に多いのかなと感じています。
かつて自分もそうでしたが
「こんなこと聞いたら恥ずかしいから、まずは株式投資の本でも読んで基礎知識つけてから考えよう」と考えてしまう。
もちろん自分自身で学び続けるのは大事です。
本だけでなく、今はグーグルという便利なものがあるので、分からないことがあれば何でも検索することができます。
グーグルだけでなくインスタグラムなどのSNSで検索すると、お金に関する情報発信を行っている人はたくさん出てきます。
- iDeCo、NISA、つみたてNISAの説明をする人
- お得なキャッシュレス決済の方法を説明する人
- キャッシュレスのお得キャンペーンを随時教えてくれる
- 節約方法を教えてくれる人
- 家計簿のつけかたを解説してくれる人
など様々なケースがありますし、自分も日々勉強させてもらっています。
もはや今はスマホ1つあれば、
ネット検索して、
ブログやSNS、YouTubeなどでいくらでも情報収集して学べます。
iPhoneが登場した2007年頃に比べると、とんでもない「進化」です。
ただ、テレビや本、ネットに書かれている内容はあくまで「手段」です。
iDeCoやつみたてNISAを最大限活用する方法、キャッシュレス決済のお得キャンペーンを使い倒す方法などをじっくり学べても、なぜそれをやるのか、目的の部分はほとんどの場合書かれていません。
目的と努力の方向性
ほとんどの場合、
- iDeCoやNISA、つみたてNISAをやればいいの?
- どうやったら最大限活用できてお得になるの?
- キャッシュレスにしたらお得なの?
- とにかくFP3級あたり資格とっておいたほうがいい?
本屋さんに行くと「株式や不動産投資など、本屋さんのマネー本コーナーにあるものを興味があるものから1つずつ読めばいいかな」などと考えがち。
本を読むのもFPの勉強もあくまで手段です。
そもそも具体的な手段、運用の前に
- なぜ資産形成するのか
- いつまでに、どのくらい作るのか
- 長期それとも短期で増やしていくのか
- 預貯金、投資、それ以外のバランスは?
などを明確にする必要があります。
明確にした目的に沿って手段を選んで、後は愚直に進めていく。
ほとんどの人はここがごっそり抜けていて、誰も本質的なことを教えてくれません。
教えてくれないので、無意識に手段ばかり追い求めてしまい、なかには「儲かりそう」といった理由だけで、怪しい暗号資産の案件に手を伸ばして、よく分からないまま始めて、気がついたら案件が飛んで、せっかく一生懸命貯めたお金が消えている・・・
このようなケースは山ほど見てきました。
自分自身、はやくお金を増やしたい、できたら楽して稼ぎたい気持ちが先行してしまい、今から考えると中身のない怪しい案件に多額のお金を入れてしまって大失敗した経験があります。
結果を急ぐあまり、結果的にお金を増やすどころか、やればやるほどお金がなくなっていく「笑えない状態」になっていました。
これだったら、何もせずに預貯金に置いておけば良かったという本末転倒な状態(苦笑)
ただし、もちろん預貯金に置いておくだけではお金は全然増えない(年利0.001%)し、むしろ何もしなければ価値は年々下がる一方です(国は年2%のインフレを目指している)。
そのため、投資は怖いから預貯金しておけばいいわけではありません。
そのようななかで、
自分の失敗経験から「これってやっぱり何かおかしい」と思い、
- そもそもなんでお金を増やしたいんだっけ?
- 自分はどのくらいのリスクをとれるのか
- いつまでにいくら資産を構築したいのか
- 余剰資金の考え方
などを試行錯誤していった結果、お金の考え方を学ぶのは大事という考えに至りました。
お金の考え方を学んだ結果
- どのような本を読めばさらに深く学べるのか
- 自分に足りない知識は何か
- 足りない知識を説明している本は何か
- 本以外で解説しているYouTube動画などはあるか
といった感じで、「逆算」で考えることができます。
ただなんとなく「とりあえずiDeCoやNISAの本でも読んだらいい?」では、努力の方向性(ベクトル)を間違ってしまって、貴重な時間を結局ムダにしてしまっているケースも非常に多いのかなと感じています。
情報にお金を払う意識
目的設定をしっかり行う意味でも、有料のセミナー(勉強会)に参加するのも大きな手段の1つです。
まだまだお金に対するイメージが悪く、ネット上などで横行している詐欺の影響もあって、行ったら何か売られるかもといった防衛本能が働いて、お金のセミナー(勉強会)に対するイメージも良くないのが現実です。
そのような状況だからこそ、
商品やサービスの販売(バックエンド)がないセミナー(勉強会)であれば、参加しやすいのでは?と考えて、お金の考え方を伝えるセミナーを展開しています。
無料ではなく有料にしているのも理由があります。
情報には価値があると分かってもらえる方に本気で参加して欲しいからです。
以前は良かれと思って、身近な友人など向けに無料で行っていたこともありましたが、結果的に自分も相手も、誰のためにもならないと痛感しました。
セミナーをする側も無意識に「今回は無料だし」と考える、受講する側も「無料だからとりあえず聞いておこうか、聞いてあげるか」となりがちで、結果的に双方の貴重な時間が無駄になってしまうことが多かったです。
3000円や5000円のセミナーと聞くと「えっ?お金とるの?」と言われることもあります。
保険や不動産会社、FP団体などが無料マネーセミナーを開催することが多いので、そのような反応をされるのかもしれません。
ただ、無料だからラッキーと安易な気持ちで参加すると刈り取られるので要注意です。
なぜ保険や不動産会社、FP団体などが無料でセミナーをするのか、できるのか・・・ですね。
まとめ
最初の一歩を踏み出すか踏み出さないか。これで人生180度変わるといっても過言ではありません。
恥ずかしさや不安もたくさんあると思いますが、何事も最初は全員初心者です。
何もしなければ今後も何も変わりません。
このご時世、先の見えない状態だからこそ、今まで全然お金のことを考えたことがない場合でも、ぜひ今日から始めてみましょう。