よく
- 普通の生活がしたいだけなのに
- 別にお金持ちになりたいと言っているわけじゃないのに
- わがままを言っているわけじゃないのに
- 一生懸命頑張って仕事も家事も育児もしているはず
↓
- なんで暮らしは楽にならないの?
- 給料は下がるしボーナスもカットされるなんて
と考える人がいます。
ただし、これは残酷ですが、普通の生活を望む限り、いつまでも生活は楽に(豊かに)ならず損し続けます。
これはなぜなのか。
あなたの考える「普通の生活」とは?
婚活の場面でも「普通の人でいいのに、いい出会いがない」と嘆くパターンも多いです。
そもそも「普通の生活」「普通の人」とは一体どのようなものでしょうか。
- 会社員(サラリーマン)
- 公務員か大企業、中堅企業
- 安定している(解雇されにくい)
- 30代で年収500万円以上
- 1日8時間、週5日40時間勤務
- 結婚したらマイホーム購入
- 年に1回は旅行したい
- 年末年始、GW、お盆などに帰省
このような感じかなと思います。
今まではこのような生活が一般的でした。
ただし、実は私たちが考えている「普通」は、もはや「普通ではない」状態になっています。
国税庁の民間給与実態調査によると、日本人の平均年収は約400万円といわれています。
年収を比較するときによく使われる指標は「平均年収」ですが、あまり実態と合っていないと考える人もいます。年収の場合、高年収の人の数字に引っ張られることがあるからです。
そのなかで、より実態に近い数字といわれるのが「中央値」です。
貧富の差が激しい国では、一部の富裕層が平均年収をつり上げてしまっているため、平均年収は「普通の人」の年収よりもずっと高い値になってしまう。このため平均年収は「普通の人」の生活水準を推し測るには向かない。例えば、人口100人の集落で、90人が年収200万円だとしても、10人が年収5000万円であれば平均年収は680万円となってしまい、実態と大きくかけ離れることになる。
一方中央値は、年収が低い順(高い順)に国民を並べたときに丁度真ん中になる人の年収を表しているため、一部の富裕層の年収は中央値に影響せず、中央値は「普通の人」の生活水準により近くなる。
実際、例えば億万長者が小さな町に引っ越してくれば平均年収はつり上がってしまうが、年収の中央値はほとんど変わらない。大金持ちが一人引っ越して来ただけで、「普通の人」の生活水準が変化するとはいえず、中央値の方がより直感に近い事が分かる。
※引用:Wikipedia
中央値の場合、30代男性の場合だと約300〜350万円、50代でも約400〜450万円といわれています。
そう考えると「30代で年収500万円以上」はもはや「かなりレアなケース」になっているといえますね。
普通は「普通ではない」
年収を例に説明しましたが、私たちが考える「普通」はもはや「普通ではない」と考えないと、ますます厳しい状態になると考えています。
これから先も問題なく生活できたらいいのですが、今までの当たり前が通用しない時代になっているからです。
2020年から始まったコロナ禍によって、さらにそれが顕著になり、嫌でも現実を突きつけられる状態になりました。
- たとえ公務員や大手企業も安泰ではない
- いきなり給料やボーナスが大幅にカットされることもある
- 今まで全然問題なかった会社が倒産する
- 会社の倒産や業績不振で解雇された
- 鉄道、航空など華形と言われた職業の人や会社も苦戦
- 残業は増えたが給料は減った
- 給料やボーナスカット、解雇の影響で住宅ローンが払えない
- GOTO?そもそも旅行に使うお金もない
このようなニュースも増えました。
もはや毎日会社に通勤して、真面目に一生懸命コツコツ頑張って働いてさえいれば、いつか右肩上がりに給料も増えて、マイホームも買える・・時代ではなくなったのです。
- 5年働いて給料は倍以上になりましたか?
- 残業減らして給料は上がりましたか?
- 手当ては増えましたか?
- 福利厚生は増えましたか?
- 有給休暇は増えましたか?
- 小遣いなど自由に使えるお金は増えましたか?
- 消費税や所得税、自動車税、社会保険料など、税金負担感は減りましたか?
全て「はい」の場合は素晴らしいので、ぜひこれからもその状態を続けてほしいです。
ただ、ほとんどの場合は「いいえ」が含まれていると思います。
普通から脱却する
- このままじゃヤバいかもしれない
- お金のことも何かしないといけない
このように
ほとんどの人は気づいている。
ただし、どうしたらいいか分からない状態です。
それを周りに相談したくても相談しにくい雰囲気もあります。
日本は特に同質性を重視して、周りと違うことをすると叩かれることもあります。「みんな同じようにするべきだ」となって、違うことをしていると異端にうつるわけです。
ただし、たとえ叩かれたとしても彼らはあなたの人生に責任をとってくれるわけではありません。
自分や家族など周りの大切な人を守るためにも、「普通はもはや普通ではない」と考えて、現状から脱却していく必要がある。
そこに気づいている人たちは
- 会社員の本業以外で複業(副業)を始める
- 給料が少ない場合は転職などで上げていく
- 稼いだお金の一部を投資に回して、お金に働いてもらう(資産運用)
といった感じで
行動し始めています。
「そんなことしてる人いない」と言われても、実際は言わないだけで進めている人も少なくありません。
なぜ言わないか。
言ったら叩かれるリスクがあるからです。
これからは
- たとえ周りに言わなくてもコツコツ対策する人
- 何も対策せず、ますます貧乏になって、いざというときは国や会社のせいにする人
二極化がさらに進みます。
「普通がいい」「普通でいい」はもはや謙遜でもなんでもなく「贅沢の部類」に入っています。
普通に求める基準が実は上がっていることに多くの人は気づいていません。
もちろん考え方や価値観は人それぞれですが、「現実」を受け入れてコツコツ対策していく必要があるのかなと考えています。