とある大手人材派遣会社が発表したギャップイヤープログラムという雇用形態がネット上などで物議を醸しています。
・とんでもないブラック
・若者を消費するだけ
・現代の島流し
などと厳しい意見もありますが、
これからはこのような仕組みが一般化される可能性もゼロではなく、何もせず会社や組織に依存するだけの人は、搾取されまくる人生になってしまうかもしれません。
手元にほぼ残らない
ツイッターなどネット上でも手取りを試算している人も多いです。
例えば
大学院卒、大卒の場合
(収入)
- 月給:166,000円
(支出)
- 厚生年金:15,555円
- 健康保険:8619円
- 雇用保険:498円
- 所得税:2,740円
- 食費(水道光熱費込み):54,000円
- 寮費:26,000円
- 研修講座:28,000円
差引:30,588円
ここからさらに
日用品
通信費
交際費
衣服代
など、普段の生活に必要なものも出していく必要がありますし、2年め以降は住民税が登場します。
もはや実質残りません。
※社会保険や税金についてはあくまで概算で、実際の金額は変わることもあります。あくまで参考程度に見てください。
漫画『賭博破戒録カイジ 』に登場する「地下王国(帝国)」みたいとも話題になっています。
島で働くことになり、休日に島から脱出することも難しいと思われます。
車を持っていたら別ですが、持っていない人が多いでしょうし、鉄道もない。となれば、車を持っている友人に迎えに来てもらうか、島の施設で過ごす形になりますね。
島の施設も、その会社が展開しているお店等が多く、結局は会社の利益になる。
考えれば考えるほど、すごい「循環」ができる仕組みになっているなと感心してしまうほどです。
何もしなければ搾取される世界へ
こんなことってありえるの?そもそも法的にどうなの?といった疑問も出ていますが、おそらくこれが今後一般的になる可能性も高いのかなと思っています。
正社員の概念がなくなって、国の支援を受けた大手派遣会社がキャリアアッププログラム等と称して人材育成を担い、遣であらゆる会社に労働力が提供されていく仕組みへシフトするかもしれません。
資本主義というより社会主義的な感じになりますね(苦笑)
極端な話かもしれませんが、アルバイトも新卒も第二新卒、既卒、転職とか関係なくなり、どこかで働きたいと思ったら大手派遣会社に登録してトレーニングを受ける。そのうえで仕事先を斡旋されるみたいな感じでしょうか。
考えれば考えるほど怖い仕組みです。
もっと怖いのはその仕組みに取り込まれると「脱出」しにくくなることです。
さきほどのギャップイヤープログラムという雇用形態も、手元にほぼ残らないので、一生働き続けないと収入が入ってこない。辞めたら収入ゼロになるので、辞めたくても辞められないわけです。
そう考えると、
「とりあえずどこかに就職して、会社に行って働いて給料をもらう」
今まで当たり前のように考えられてきたものが今後はすごく大きなリスクになるかもしれません。
労働以外の収入源を作る
誤解のないようにいうと、何も働くことが悪いわけではありません。
ただ、収入源を労働のみに依存してしまうと、自分が病気になったり親の介護などで働けなくなると途端に収入が激減、ゼロになるリスクを抱えてしまいます。
それでは非常に厳しいので、労働以外の収入源を作っていく必要があると考えます。
具体的には運用(投資)です。
そのためには種銭(元手資金、軍資金)作りが欠かせません。
その意味でも、カツカツで手元にお金が全く残らないのは大きな問題です。これでは永遠に労働依存から脱却できません。
給料の高い所で働く
またはもっと給料が
高い所へ転職
↓
貯金する
種銭(軍資金)作り
↓
投資
お金に働いてもらう
↓
資産形成の
仕組みづくり
自分でお金を稼ぐ
お金を稼ぐ仕組みを作る
これをするしないで
今後は特に大きな差になっていきます。