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どれから始めたらいい?(iDeCo、NISA、つみたてNISA)

これから投資を始めようと思ってネットや本で調べると必ず出てくるのがiDeCo、NISA、つみたてNISAの3つです。どれから始めたらいいの?と悩む人も多いかもしれません。3つのうち何から始めたらいい、そもそも始めるべき?他のほうがいい?などを解説します。

まず先に行うこと

iDeCo、NISA、つみたてNISA、どれから始めたらいいか、悩みすぎて先に進まない人も多いかもしれませんが、そもそも最初に行うことは、これら3つどれをするか考えることではありません。

iDeCo、NISA、つみたてNISAはあくまで手段です。

手段をあれこれ考える前に、まずは、そもそも自分が投資をする目的は何か、いつまでにいくらにしたいのかといった目的設定を行う必要があります。

目的設定が抜けてしまうと、極論何をやっても意味がないからです。

家を建てるときも、まずは土地の調査を行い、地盤がゆるい場合は地盤強化の工事、それが終わったら建物の基礎工事を行うはずです。いきなり建物の壁の色をどうしよう、内装どうしよう、ソファどこに置く?とはならないですよね。

目的設定をしないまま手段をあれこれ悩むのは、土地や建物の基礎工事を全くしないまま、液状化しているかもしれない不安定な土台のうえに豪華な建物を建てようと考えるのと一緒です。

iDeCo、NISA、つみたてNISAを検討するということは、1年2年といった短期投資ではなく、最低でも10年、20年以上といった長期の運用を考えているケースが多いと思います。

そのためには長期でコツコツ運用するための土台をしっかり固める必要があります。

よくある話

目的設定をしたうえで、iDeCo、NISA、つみたてNISA、どれから始めるのか。

ブログやインスタグラム、本などでよく見かけるのは

  • まずは税制優遇の多いiDeCoで最大限度額までお金を拠出する(職種などで人それぞれ枠が異なる)
  • それでも余剰資金がある場合はつみたてNISAを活用する

といった方法です。

iDeCoを優先するパターンもあれば、まずはつみたてNISAの枠を最大限使って、次にiDeCoといった上記と逆のパターンもあります。

iDeCoは60歳まで引き出せないデメリットがあるので、NISA、つみたてNISAで別の柱を同時に作る考え方ですね。

いまは積み立てる余裕があっても、人生は思い通りにいかないことが多いです。

60歳になるまでに

  • 自分が病気や怪我で入院した
  • 子どもの教育費が予想以上に膨らんだ
  • 親の介護が必要になった
  • 転職や退職で収入が減った

といった不測の事態が発生したら。

たとえiDeCoの口座に1000万円とかあったっとしても引き出せないので、最悪の場合は、高金利のローンを使わないといけない「笑えない事態」になる可能性もゼロではありません。

こうなっては、何のために投資をしているのか分からなくなります。

そうならないためにも、ある程度自由度の高い投資も同時進行で行う必要があります、だからつみたてNISAを・・といった流れが一般的です。

メリットだけでなくデメリットも含めて総合的に考える

確かにiDeCo,NISA,つみたてNISAは一般課税口座で運用するときに比べて税制優遇される大きなメリットがあります。

ただし、一方でデメリットがあるのも事実です。

メリットの部分ばかりに目が行きがちですが、デメリットの部分もしっかり確認したうえで、総合的に考えた結果、自分に合っているのか、合わないのか考える必要があると思います。

私自身は、総合的に考えた結果、自分には合っていないと考えて、iDeCo、NISA、つみたてNISA、どれも使っていません。

それについては別記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考になると嬉しいです。

【保存版】iDeCo、NISA、つみたてNISAのメリットデメリットと結論資産運用の話になると必ず出てくるのがiDeCo、NISA、つみたてNISAの話題。もちろんメリットもありますが、デメリットがあるのも事実です。iDeCoやNISAのメリットデメリットについて整理しました。そのうえで現時点で私の結論や考えもお話します。...

まとめ

テレビ、書籍、雑誌、著名なブログやインスタグラムなどでは、「iDeCo,NISA,つみたてNISA推し」も多いです。

もちろん自分自身も、これら3つを否定するつもりは全くありませんし、制度そのものは素晴らしいと思います。ただ、総合的に考えた結果、自分には合わなかったということ。

テレビ、書籍、雑誌、著名なブログやインスタグラムなどでよく取り上げられている、オススメされているから全員に合う投資手法とは限りません。

今回の3つに限らず、なんでもメリットだけでなくデメリットもあるはずなので、そのデメリットが自分にとってどれだけ大きいのか考えることも大切です。

自分や周りの大切な人の資産を守るためにも、「みんなが勧めているから絶対に大丈夫」と思考停止しないように気をつけたいですね。