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コントロール可能かどうか・小回りが利くかどうか

人生をどう過ごしていくか考える時、

  • コントロールの可能性
  • 小回りが利くかどうか

これを意識するようにしています。今回は自分なりの人生の判断基準の考え方を解説します。

補足

仕事やマイホームなどの事例を挙げていますが、これらを否定するものではありません。あくまで現時点でメリットデメリットを考えた結果、自分なりの判断を行ったうえでの判断です。

例えばマイホームはいらないと現時点で決めていても、将来どうなるか分かりませんし、常に情報収集は行っています。これが正解、不正解、すごい、無駄だといった話ではありませんので誤解のないようにお願いします。

基本的な判断基準

生きていくうえで、お金、仕事、家、車などの移動手段、プライベート、人間関係など、私たちは日々様々な情報等に触れて、判断を繰り返しています。

十人十色で、人それぞれ様々な考え方や価値観があるので、正解があるわけではありませんが、

自分としては、

例えば

お金(資産形成)
仕事

人間関係

などの分野で

何か判断をするとき、

  • コントロールの可能性
  • 小回りが利くかどうか

これらを考えるようにしています。

お金の場合

私のセミナー(勉強会)に参加されたことがある方にとっては復習ですが、

自分自身は将来(老後)の資産形成のために、主に海外の投資信託を毎月コツコツ積み立てています。

これも

  • コントロールの可能性
  • 小回りが利くかどうか

を意識しています。

コロナ禍で私たちの生活様式は一変しましたが、今後も自分たちの生活、社会、世界情勢がどうなるのか全く予想できません。

「人生は思い通りにならないことがほとんど」と割り切ったうえで対策していく必要があると考えています。

たとえいまは全然問題なくても、

もしかしたら

  • 会社をクビになる(解雇される)
  • 解雇されなくても給料が大幅に下がる
  • ボーナス(賞与)全カット
  • 予想外の部署に異動させられて人間関係が険悪になる
  • パートナー、子ども、親などの病気や介護
  • 働きたくても働けない状況になる

といったことが発生する可能性もあります。

投資信託も、今はコツコツ積み立てることができても、積立金額が払えなくなる、一時的に停止させたい、減額したい状況になるかもしれない。

そのときに、コントロール可能な仕組みが全くなかったら、せっかく今まで積み立ててきて、本当はやめたくないのに解約せざるを得ず、解約手数料をざっくり搾取されるケースも多いです。

これなら預貯金して放置しておいたほうがまだマシだった・・といった感じで、笑えない状態になってもおかしくありません。

一方で、コントロール可能な仕組みになっていると、積立金額の増額減額や一時停止などを繰り返しながら、解約せずに運用を続けることができます。

投資信託に限らず、保険や年金など、なんでもそうです。

ライフステージは変化するものなので、どこまでコントロール可能な仕組みになっているか考えるのは大事です。

家の場合

『就職して、結婚したらマイホームを建てて、いずれは子育てしながら過ごしていく』

このような考え方、価値観はまだまだ多いように感じます。

自分自身、現在30代前半ですが、結婚してマイホームを実際に建て始めた友人も増えてきました。

もちろん、それらを否定するつもりは全くありません。

マイホームを建てるということは、ほとんどの場合、銀行から35年などの住宅ローンを借りることになり、それを借りられる信用力もあるわけなので、純粋にすごいです。

ただ、自分自身は、マイホームはまだ必要ないと考えています。

これも

  • コントロールの可能性
  • 小回りが利くかどうか

これらの判断基準をもとに考えた結果です。

不動産の言葉の通り、家や土地は気軽に動かせるわけではありません。

マイホームを建てると、ほとんどの場合は、その土地や家を拠点にして過ごしていくことになります。

拠点を持てるメリットがある一方で、その土地や家に縛られるデメリットもあるのは事実。

今後ライフステージが変化して、別の場所に移動したいと思っても、動きにくくなってしまいます。

住宅ローンも、

いまは払えたとしても、

会社を急に解雇されたり、解雇されなくても給料が大幅に下がる、ボーナスカットされる可能性もあります。

今後も給料が安定的にもらえる、右肩上がりに増える、ボーナスも満額もらえるといった前提で組んでしまうと、変化に対応できません。

今回のコロナ禍でも資金繰りが一気に悪化してローンが払えず、泣く泣くマイホームを手放した事例も増えましたが、これでは本末転倒です。

これは自分にとっては大きなリスクと考えました。

こんなの考えだしたらキリはないけど、特定の拠点を持つことも、経済的な問題も全くなかったとしても、隣人がすごく最悪なパターンもあります(苦笑)

  • 会社員(サラリーマン)
  • 収入は会社の給料のみ
  • 複業(副業)や投資はしていない
  • マイホーム購入、住宅ローン35年

このようなケースは多いと思いますが、

(メリット)

  • 住宅ローン審査に通る信用力がある
  • 自分たちの拠点、「城」を持てる
  • 間取り等も自分たちで設計できる
  • 楽器禁止、ペット禁止など、賃貸物件にありがちな制限を受けなくていい
  • 隣人との関係、地域付き合いが良好だと住みやすい

(デメリット)

  • 住宅ローン返済リスクを抱える
  • 特定の土地や家に縛られる
  • 隣人や地域付き合いが最悪でも変えにくい
  • もし引っ越しが必要になった時、マイホームの扱いをどうするのか問題が発生する

 

会社の転勤も、住宅ローンを組み始めた人が対象になりやすいケースもあるようですね。

もちろん会社によりますが、なぜローンを組み始めた人が「狙われる」のか。

これから本格的に住宅ローンも返済していこうとなると、今すぐ会社を辞めるわけにはいけない人が多いと思います。

すると、会社側からしたら、多少の「お願い」も受け入れてくれるかもと考えることもあります。

転勤拒否して退職すると、収入がなくなるリスクが大きくなるので簡単には断れない人が多いです。

・・・・・

もちろん、今回紹介している内容は、私自身の独断と偏見がかなり含まれていますが、

自分自身は総合的に考えた結果、

「何かあればいつでも移動できる状態にしておく」

いまはこのように考えて、賃貸を選択しています。

コントロール可能かどうか・小回りが利くかどうか

家に関する内容が多くなってしまいましたが、今回は「マイホームか賃貸か」といった議論をしたいわけではありません。

たとえマイホームでも賃貸でも、家以外の部分においても、

  • コントロールの可能性
  • 小回りが利くかどうか

これらは今後も意識していいたいと考えています。

マイホームを買ってすぐに会社から望まない転勤を命令されたとしても、会社の給料以外に収入があればどうか。

 

転勤しろ

嫌です

給料下がるぞ
クビになってもいいのか

はい、問題ないです

家買ったばかりだろ
収入なくなったら困るだろ
ローンはどうするのか

特に困らないので
問題ありません

 

いまどき、こんな感じのやりとりをしたらパワハラで大問題になると思いますが(苦笑)極端な話、こんな感じで迫られても、「対等に」話し合いができます。

今回は、お金や家を例に説明しましたが、お金や家に限らず、どの分野でも同様です。

コロナ禍で先が全く読めないからこそ、常に最悪の事態は想定するクセをつけて、臨機応変に対処できるようにしていきたいですね。

今後社会がどんな状況になってもおかしくない前提で、フットワークを軽くしておくのも1つの方法かなと思いますし、自分自身これからもコツコツ準備していきます。